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内科・皮膚科疾患のお話

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アルコール性肝炎について

「健康診断で脂肪肝と言われた」という方はいらっしゃらないでしょうか。
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が沈着してしまっている状態です。
大量のアルコールを摂取し続けると肝臓でのアルコールの分解・解毒が追いつかなくなり肝機能が低下します。この状態が長く続くことによって中性脂肪がエネルギーに変換されずに肝臓内に残ってしまいます。
肝機能の状態は主に血液検査や腹部エコーで確認されます。
(脂肪肝にはアルコールが原因のものとそうでないものがあります。アルコールが原因のものをアルコール性脂肪肝と呼んだりもします。)
脂肪肝の状態になっても大量に飲酒を続けると、今度は肝臓の細胞が炎症を起こします。これがアルコール性肝炎です。
肝脂肪を患っている患者様のおよそ1~2割の方がアルコール性肝炎まで進行すると言われています。
アルコール性肝炎の症状は倦怠感、吐き気、黄疸、下痢、食欲不振、腹痛、肝臓の痛みなどがあります。
アルコール性肝炎のまま放置すると、今度は劇症肝炎という命の危険がある重篤な状態になります。

アルコール性肝炎になると禁酒しなければならなくなります。中には二度とアルコールを飲むことができなくなる方もいらっしゃいます。
このためアルコール性肝炎になる前から肝臓をいたわることが大切になります。
もし健康診断などで肝臓の項目が引っ掛かった場合は、症状がないからと言って放置せず、内科を受診しましょう。
脂肪肝の状態であれば運動や食事、休肝日などでアルコール量を抑えれば改善できることがあります。健康の為にも、今後ずっともおいしくお酒を楽しむためにも、早めに予防をしていきましょう。

当院では管理栄養士が常駐し、患者様個別に栄養指導も行っております。気になる方は一度お気軽に受診ください。葛西内科皮膚科クリニック

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