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内科・皮膚科疾患のお話

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境界性糖尿病について

境界性糖尿病】についてのよくあるご質問をQ&Aでまとめました。

 

Q.健康診断で糖尿病予備群だといわれました。糖尿病との違いは何ですか?

A.2型糖尿病になる前段階のことを「糖尿病予備群」または「境界型糖尿病」といいます。

空腹時血糖の正常値は70~110mg/L未満、食後2時間後血糖値が140mg/L未満となります。

ちなみに空腹時血糖が100~110mg/Lの方は正常高値といわれます。

糖尿病型では空腹時血糖が126mg/L以上、食後2時間血糖値が200mg/L以上となります。

この正常型と糖尿病型の数値の間の空腹時血糖110~126mg/L、食後2時間血糖値140~200mg/Lの方を境界型(糖尿病予備群)といいます。

境界型はHbA1cの値は6.5%未満となります。HbA1cが6.5%以上の方は糖尿病型となります。

糖尿病予備群の場合、「まだ糖尿病ではないから」とそのまま放置すると、正常型の方と比較して将来6~20倍程度糖尿病を発症する確率が高くなります。

 

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Q. 境界型糖尿病は治りますか?

A.生活習慣の見直しによって血糖値の改善が期待できます。

食事療法と運動療法の他、体重コントロール、ストレスの解消、禁煙なども大切です。

 

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Q.境界型糖尿病はまだ糖尿病ではないので悪影響はないですか?

A.あります。

境界型糖尿病の状態は、既にインスリンの働きなどが弱くなっています。また、境界型糖尿病の方は正常型の人よりも血糖値が高い状態が続いています。

このため、境界型は正常型より2.2倍も心疾患や血管疾患のリスクが高くなるといわれています。

 

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Q.健康診断で空腹時血糖値がひっかかり再検査となりました。受診するとどういう検査をしますか?

A.健康診断で血糖値が再検査となった場合、まず受診していただいて、再度採血をすることになります。

基本的には血糖値やHbA1cと肝機能や腎機能などの採血をとります。

尿検査で蛋白や糖などがでていないかも確認します。

また、診察し医師が必要だと判断した場合、後日75gOGTT(血糖負荷試験)という検査を受けていただくことになります。

30分ごとに採血し糖代謝をみていく検査です。75gOGTTは予約となります。

 

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Q.OGTT(血糖負荷試験)とは何ですか?

A.問診や採血結果などから糖尿病が疑われる方に行う検査です。この検査は糖尿病と確定した方には行いません。

初めに空腹時の採血をしてから、75gのブドウ糖が溶けている液体(トレーランG)を飲みます。

そこから時間を決めて複数回採血し、血糖値や血中インスリン値などの変動を調べます。

当院では空腹時、30分後、60分後、90分後、120分後の計5回採血し、所要時間はおおよそ2時間となります。

体内での血糖値やインスリン値の上がり方、下がり方などから改めて糖尿病であるかを診断します。

 

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Q.OGTTを行う場合、前日や当日の食事はどうしたらいいですか?

A.予約時間にもよりますが、基本的に前日は夜8時までに晩御飯をお召し上がりいただきます。

前日夜8時から検査開始まではお水のみお飲みいただけます。

また、検査は受付から終了まで2時間以上かかります。その間もご飲食はお控えいただき、運動や喫煙もお控えください。

結果は約1週間後となります。

 

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Q.食事をしてから採血したので血糖値が高くなりました。血糖値は高いですが、これは空腹時の結果ではないので大丈夫ですか?

A.食事の時間に関係なく測定した場合の血糖値を随時血糖といいます。

健常な方でも食事をしてから採血すると血糖値は上昇しますが、随時血糖で血糖値が200mg/L以上ですと糖尿病型となります。

気になる結果がある場合は受診してください。

 

何かご不明点ございましたら当院までお問い合わせください。

東京メトロ東西線・葛西駅西口より徒歩5分、葛西内科皮膚科クリニックです。

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