内科・皮膚科疾患のお話
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■タイプ別高尿酸血症改善の食事のポイント
➀肥満ぎみ
✔BMIが25以上
✔減量が必要と言われている
→無理なく減量して尿酸値を下げよう
・栄養バランスのとれた食事を
尿酸値改善や減量のためには、規則正しい食事が大切です。夜遅い食事は太りやすいので、夕食は就寝2時間前に食べ終えるようにします。
ごはん、パンなどなど主食、魚・肉・大豆製品(豆腐や納豆など)を使った主菜、野菜・海藻などの副菜をそろえます。
・高カロリーの食品を控える
揚げ物や洋菓子類は高カロリー食品の代表格。なるべく控えましょう。食材を選ぶ際も、肉は脂身の少ない部位にする、皮を取り除くなどの工夫をすると摂取カロリーを下げることができます。
・太りやすい食べ方を見直す
朝食を抜いたり、不規則な食事をしていると、体重が増えやすくなります。毎食きちんと食べ、1日3食バランスよく食べましょう。
よく噛んで食べると、空腹感が満たされやすくなることで食べ過ぎを防ぎ、肥満の解消につながります。
・毎食、野菜を増やす工夫を
野菜や海藻類は食物繊維が多く、生活習慣病を予防・改善する作用があります。
尿をアルカリ化して尿酸を排泄するのにも役立つため、積極的にとりましょう。
かさぼる野菜も加熱したり汁物に入れるととりやすくなります。
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➁お酒をよく飲む
✔飲酒量が多い
✔ビールをよく読む
→アルコールは目安量の範囲内に
・アルコールの目安量(1日あたり)
ここがポイント!
1.週2回、飲まない曜日を決める
2.水やウーロン茶などを必ず添えて飲む
3.飲酒量の記録をつけ、チェックをする
・ヘルシーなつまみを選ぶ
1.野菜・海藻・きのこなどを必ずとる
2.肉や魚のつまみをとり過ぎない
3.脂っこいものは控えめにする
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➂プリン体の摂取量が多い
✔肉料理をよく食べる
✔干物、もつ、あん肝などが好き
→高プリン体・高たんぱく質食品に注意
・プリン体が多い食品(100gあたり)
・鶏レバー
・真イワシの干物
・たらの白子
・あんこうの肝
・豚、牛レバー
・かつお
・真イワシ
・真アジの干物
・さんまの干物
・肉(豚、牛、鶏)の多くの部位
・魚類
厳しいプリン体制限は長続きしにくいもの。
「高プリン体食品」は食べすぎに気をつけ、たまに少量を楽しむ程度にしましょう。
・主菜料理は毎食1皿までに
プリン体は牛・豚・鶏・魚介類の内臓や干物に多く含まれています。
またプリン体がそれほど多くない食品でも、たくさん食べるとプリン体の摂取量が増えます。特に高たんぱく質食品(豚肉、鶏肉、牛肉・魚類など)を使った主菜料理のとりすぎ注意しましょう。カロリー過剰にもつながります。
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・プリン体が多いお酒以外なら大丈夫?
プリン体を多く含むビールなどは、ウイスキー・ブランデー・焼酎などの蒸留酒やワインよりも尿酸値を上昇させます。
ただし、お酒の種類にかかわらず、アルコールが体内で分解される際に尿酸が作られるため、飲みすぎればどのお酒も同じ。ビール以外のお酒も目安量を守りましょう。
・水分摂取も忘れずに
尿酸の排泄量を促すためには、尿量を増やすことが大切です。1日の尿量を2000ml以上に保つことが望ましいとされています。そのためには、食事をきちんととる以外に水分を十分とるようにします。甘味のない水やお茶がおすすめです。