内科・皮膚科疾患のお話
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こんにちは!皮膚科クリニックの看護師です😊
梅雨も明け、いよいよ夏本番ですね🌻 暑い季節は、気になるのが「汗」💦 汗は体温調節に欠かせないものですが、実は肌トラブルの原因にもなるんです。今回は、汗による肌トラブルについて、その種類から対策まで詳しくお話ししていきます!
🎵汗が原因の肌トラブルってどんなものがあるの?
汗が肌に残ると、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。代表的なものはこの3つです。
🎵なんで汗で肌トラブルが起きるの?そのメカニズムを解説!
汗はほとんどが水ですが、微量の塩分やアンモニア、尿素なども含まれています。これらの成分が肌に残ると、肌のバリア機能を低下させ、刺激やかゆみを引き起こす原因になるんです。
あせもは汗の出口が詰まるのが原因!
汗は、汗腺という場所で作られ、汗管という細い管を通って肌の表面に出てきます。しかし、大量の汗をかいたり、皮膚の表面に汚れや皮脂がたまったりすると、この汗管が詰まってしまうことがあります。
汗の出口が詰まると、汗が皮膚の中にたまってしまい、炎症を起こしてブツブツやかゆみとして現れるのがあせもです。特に、赤ちゃんや小さなお子さんは汗腺が未熟なため、あせもになりやすい傾向があります👶
汗そのものが刺激になることも!
汗に含まれる成分が肌に残ることで、肌のpHバランスが崩れたり、肌表面の常在菌のバランスが変化したりします。これが肌への刺激となり、かゆみを引き起こすことがあります。特に敏感肌の方は、汗による刺激を感じやすいかもしれませんね。
とびひは細菌感染が原因!
汗で肌がふやけると、肌のバリア機能が低下し、少しの傷やあせもをかき壊したところから黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入しやすくなります。この細菌が繁殖して炎症を起こし、水ぶくれや膿を持ったかさぶたになるのがとびひです。とびひは非常に感染力が強く、あっという間に体に広がってしまうだけでなく、周りの人にもうつしてしまう可能性があるので注意が必要です⚠️
🎵今日からできる!汗対策と肌トラブルの解決方法✨
汗による肌トラブルを防ぐためには、日頃からのケアがとっても大切です。
➀汗をかいたらこまめに拭き取る!
これが一番の基本です!汗をかいたら、濡れたタオルや汗拭きシートなどで優しく拭き取りましょう。ゴシゴシこすると肌に負担がかかるので、抑えるように拭くのがポイントです。シャワーを浴びられる環境なら、さっとシャワーを浴びて汗を洗い流すのが一番効果的です🚿
②通気性の良い服装を心がける!
汗を吸収しやすく、通気性の良い素材(綿や麻など)の服を選びましょう。締め付けの強い服や、風通しの悪い服は、汗がこもりやすく肌トラブルの原因になります。
③エアコンや扇風機で湿度を調整!
部屋の温度や湿度が高すぎると、汗をかきやすくなります。エアコンや扇風機を上手に使って、快適な環境を保つようにしましょう。除湿器を使うのもおすすめです。
④保湿ケアを忘れずに!
汗をかいた肌は乾燥していないと思われがちですが、汗をかくことで肌のバリア機能が低下し、かえって乾燥しやすくなることがあります。汗を拭き取った後は、化粧水や乳液などでしっかり保湿をして、肌のバリア機能を整えましょう🧴
⑤あせもができたら、かかずに冷やす!
あせもができてしまったら、かきむしってしまうと悪化させてしまう可能性があります。冷たいタオルなどで患部を冷やして、かゆみを抑えましょう。
⑥とびひかな?と思ったらすぐに受診!
水ぶくれやかさぶたができて、広がりそうだと感じたら、迷わず皮膚科を受診してくださいね。とびひは抗生物質による治療が必要になります。早めの受診が、症状の悪化を防ぎ、他の人への感染を防ぐためにも大切です。
⑦市販薬の使用は慎重に!
軽いあせもやかゆみなら、市販のあせも治療薬やかゆみ止めを使うのも良いでしょう。ただし、症状が改善しない場合や、悪化するような場合は、自己判断せずに皮膚科を受診するようにしてくださいね。
🎵専門家にお気軽にご相談ください😊
汗による肌トラブルは、日頃のちょっとした工夫で予防できるものがほとんどです。しかし、症状がひどい場合や、なかなか治らない場合は、お一人で悩まずにぜひ皮膚科にご相談ください。
当クリニックでは、患者さん一人ひとりの肌の状態に合わせた適切な診断と治療を行っています。気になることがあれば、お気軽に看護師や医師にご相談くださいね。皆さんが快適な夏を過ごせるよう、スタッフ一同サポートさせていただきます!✨
健康や病気について学べるクリニック
東京メトロ東西線葛西駅より徒歩5分 葛西内科皮膚科クリニック
【医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修】