内科・皮膚科疾患のお話
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ストレスケア・自律神経の乱れについて
新しい環境での生活は、期待と同時に大きなストレスをもたらすことがあります。
特に、春は進学、就職、転勤など、生活環境が大きく変化する時期であり、心身に不調をきたしやすい時期でもあります。
近年、ストレスによる体調不良や自律神経の乱れに悩む方は増加傾向にあります。特に、働き盛りの世代や、環境の変化に敏感な若い世代に多く見られます。女性は男性に比べて、ホルモンバランスの影響も受けやすく、自律神経が乱れやすいと言われています。
自律神経の役割
自律神経は、体の様々な機能を自動的に調節する神経系であり、交感神経と副交感神経の2つのバランスによって成り立っています。
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇し、緊張状態が続きます。
この状態が継続することにより自律神経のバランスが崩れ、体調不良を引き起こします。
ストレスや自律神経の乱れによって現れる症状
■精神的な症状:気分の落ち込み、イライラ、不安感、集中力の低下、不眠など
■身体的な症状:頭痛、肩こり、めまい、動悸、胃腸の不調、倦怠感、食欲不振など
これらの症状は、個人差が大きく、複数の症状が重なって現れることもあります。
検査
ストレスや自律神経の乱れを診断するための特定の検査はありません。しかし、症状に応じて、以下のような検査が行われることがあります。
■血液検査:ホルモンバランスや貧血の有無などを調べます。
■心電図検査:動悸や胸の不快感がある場合に行います。
■心理検査:ストレスの程度や心の状態を把握するために行います。
これらの検査結果と、患者様の症状や生活習慣などを総合的に判断して、診断を行います。
治療法
ストレスや自律神経の乱れに対する治療法は、症状や原因によって異なります。
■薬物療法:症状が重い場合には、抗不安薬や抗うつ薬、睡眠薬などが処方されることがあります。
■カウンセリング:ストレスの原因を探り、対処法を学ぶことで、症状の改善を目指します。
■生活習慣の改善:睡眠、食事、運動など、生活習慣を見直すことで、自律神経のバランスを整えます。
普段気を付けるべき生活習慣
日頃から以下の点に注意することで、ストレスや自律神経の乱れを予防し、心身の健康を保つことができます。
■十分な睡眠:毎日同じ時間に寝起きし、質の良い睡眠を確保しましょう。
■バランスの取れた食事:規則正しい食生活を心がけ、栄養バランスの良い食事を摂りましょう。
■適度な運動:ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を習慣にしましょう。
■リラックスする時間:入浴、音楽鑑賞、読書など、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
■ストレス解消法:趣味を楽しんだり、友人や家族と話したりして、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
もし、新生活の中で心身に不調を感じたら、我慢せずに医療機関を受診してください。
早めに相談することで、適切な治療を受け、健康な生活を送ることができます。
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【医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修】