MENU

内科・皮膚科疾患のお話

Blog

熱中症について

■熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。

 

■熱中症を引き起こす要因

➀環境

 ・気温が高い

 ・湿度が高い

 ・風が弱い

 ・日差しが強い

 ・締め切った室内

 ・エアコンの無い部屋 …等

 

➁身体

 ・高齢者や乳幼児、肥満の方

 ・糖尿病や精神疾患といった持病

 ・低栄養状態

 ・下痢やインフルエンザでの脱水症状

 ・二日酔いや寝不足といった体調不良 …等

 

➂行動

 ・激しい筋肉運動や、慣れない運動

 ・長時間の屋外作業

 ・水分補給できない状況 …等

 

体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん体に熱がたまってしまいます。

このような状態が熱中症です。

 

■熱中症の症状は?

➀めまいや顔のほてり

めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状がでたら熱中症のサインです。一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もあります。

 

➁筋肉痛や筋肉のけいれん

「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなることもあります。

 

➂身体のだるさや吐き気

身体がぐったりし力が入らず吐き気や嘔吐、頭痛などを伴う場合もあります。

 

➃汗のかき方がおかしい

拭いても拭いても汗が出る、もしくは全く汗をかいていないなど、汗のかき方に異常がある場合は、熱中症にかかっている危険性があります。

 

⑤体温が高い、皮膚の異常

体温が高くて、皮膚を触るととても熱い、皮膚が赤くて乾いているなどの症状も熱中症のサインです。

 

⑥呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をしたりする。または身体がガクガクとひきつけを起こす、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、重度の熱中症にかかっている可能性があります。

すぐに医療機関を受診しましょう。

 

⑦水分補給が出来ない

呼びかけに反応しないなど、自分でうまく水分補給ができない場合は大変危険な状態です。この場合は、無理やり水分を口から飲ませることはやめましょう。すぐに医療機関を受診してください。

 

■熱中症の予防と対策は?

●水分をこまめにとろう

喉が渇いていなくてもこまめに水分を取りましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。

 

●塩分を程よくとろう

過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通して程よく塩分を取りましょう。大量の汗をかくときは特に塩分補給をしましょう。ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上その指示に従いましょう。

 

●睡眠環境を快適に保とう

通気性や吸水性の良い寝具を使ったり、エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。

 

●丈夫な体を作ろう

バランスの良い食事やしっかりとした睡眠をとり、丈夫な体を作りましょう。体調管理をすることで熱中症にかかりにくい身体づくりをすることが大切です。

 

●気温と湿度を気にしましょう

今自分のいる環境の気温や湿度をいつも気にしましょう。室内の場合は日差しを遮ったり風通しを良くすることで気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。

 

●室内を涼しくしよう

扇風機やエアコンで室温を適度に下げましょう。過度の節電や「この程度の暑さなら大丈夫」と我慢してはいけません。

 

●衣服を工夫しよう

衣服を工夫して暑さを調整しましょう。衣服は麻や綿など通気性の良い生地を選んだり、下着には吸水性や速乾性に優れた素材を選ぶとよいでしょう。

 

●日差しを避けよう

帽子をかぶったり、日傘をさすことで直射日光を避けましょう。また、なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動したりするようにしましょう。

 

●冷却グッズを身に着けよう

冷却シートやスカーフ、氷枕などの冷却グッズを利用しましょう。毎日の生活で使えるものから夏の寝苦しさを和らげるようなものまで、さまざまなグッズがあります。ちなみに、首元など太い血管が身体の表面近くを通っているところを冷やすと効率よく体を冷やすことができます。

 

■熱中症の方への応急処置のポイント

➀涼しい場所へ移動しましょう

まずはクーラーが効いた室内や車内に移動しましょう。屋外で近くに佳のような場所がない場合には、風通りの良い日陰に移動し安静にしましょう。

 

➁衣服を脱がし、身体を冷やして体温を下げましょう

衣服をゆるめて、身体の熱を放出しましょう。氷枕や保冷剤で両側の首筋やわき、足の付け根などを冷やしましょう。皮膚に水をかけて、うちわや扇子などで仰ぐことでも身体を冷やすことができます。うちわなどがない場合はタオルや厚紙などであおいで風邪を起こしましょう。

 

➂塩分や水分を補給しましょう

できれば水分と塩分を同時に補給できる、スポーツドリンクなどを飲ませましょう。嘔吐の症状が出ていたり意識がない場合は、誤って水分が軌道に入る危険性があるので無理やり水分を飲ませることはやめましょう。

 

何かご不明点ございましたら当院までお問い合わせください。

東京メトロ東西線・葛西駅西口より徒歩5分、葛西内科皮膚科クリニックです。

Page Top