内科・皮膚科疾患のお話
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こんにちは、葛西内科皮膚科の看護師です🐸
とても暑くなってきましたね、体温調節が難しい季節です!今回は熱中症について対策も含めてお話しします😡
熱中症は、気温や湿度が高い環境で体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまうことで起こる様々な症状の総称です。
毎年多くの患者さんに発生しており、特に気温が高くなる夏場に集中しています。乳幼児や高齢者、持病をお持ちの方などは特に注意が必要で、重症化しやすい傾向があります。また、屋外での活動だけでなく、室内で過ごしていても発症することがあるため、油断は禁物です。最悪の場合、命に関わることもあるため、正しい知識を持ち、予防と適切な対処をすることが非常に大切です。
🎵熱中症の特徴
熱中症の症状は、その重症度によって様々です。初期には、めまいや立ちくらみ、筋肉のこむら返り、大量の汗などが見られます。さらに進行すると、頭痛や吐き気、体がだるい、集中できないといった症状が現れることがあります。重症になると、意識が朦朧とする、けいれんを起こす、体温が異常に高くなるなど、命に関わる状態になることもあります。
🎵熱中症の検査
熱中症の診断は、患者様の症状や状況、体温測定などから総合的に判断されます。血液検査や尿検査を行うこともありますが、これらは熱中症の診断を確定するためというよりは、合併症の有無や、体内の電解質のバランスなどを確認するために行われます。特に検査という検査を行うわけではなく、症状や周囲の環境が重要になります。
🎵熱中症の治療法
熱中症が疑われる場合は、まず涼しい場所に移動し、体を冷やすことが最も重要です。衣服をゆるめ、首の周りや脇の下、足の付け根などを氷や冷たいタオルで冷やしましょう。意識がある場合は、スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給してください。症状が改善しない場合や、意識がない場合は、すぐに医療機関を受診してください。点滴による水分や電解質の補給、全身の冷却など、緊急的な処置が必要になることもあります。
🎵普段気を付けるべき生活習慣
熱中症は、日頃の生活習慣に気を付けることで予防できます。
➀こまめな水分補給 💧
喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂ることが大切です。特に、汗をたくさんかくときは、スポーツドリンクなどで塩分も補給しましょう。アルコールやカフェインを多く含む飲み物は、かえって脱水を招くことがあるため注意が必要です。
②暑さを避ける工夫 ☀️
日中の暑い時間帯(10時から14時頃)は、できるだけ外出を控えましょう。外出する際は、日傘や帽子を活用し、日陰を選んで歩くようにしてください。通気性の良い、吸湿性のある服装を選び、体を締め付けないようにすることも大切です。
③室内環境の管理 🏠
室内でも熱中症になることがあります。エアコンや扇風機を適切に使い、室温が上がりすぎないように注意しましょう。定期的に換気を行い、空気の入れ替えをすることも忘れずに行ってください。
④規則正しい生活 ⏰
十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を摂ることで、体の抵抗力を高めることができます。体調が悪いときは無理せず、休息をとりましょう。
⑤熱中症に注意すべき人 👶👵
・乳幼児や小さなお子様
体温調節機能が未熟で、自分で症状を訴えることが難しいです。ベビーカーの中は特に熱がこもりやすいので、こまめに様子を確認し、水分補給を促しましょう。
・高齢者
暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあります。意識的に水分を摂り、周囲の方も積極的に声かけをしてあげてください。
・持病をお持ちの方
心臓病や糖尿病、腎臓病などの持病がある方は、熱中症のリスクが高まります。かかりつけ医と相談し、熱中症対策についてアドバイスを受けてください。
・屋外で作業する方や運動をする方
長時間、暑い中で活動する場合は、定期的に休憩をとり、水分と塩分を補給することが不可欠です。
熱中症は、予防できる病気です。ご紹介したポイントを参考に、ご自身や大切なご家族の健康を守りましょう。何かご心配なことがあれば、お気軽に当クリニックにご相談ください😊
健康や病気について学べるクリニック
東京メトロ東西線葛西駅より徒歩5分 葛西内科皮膚科クリニック
【医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修】