内科・皮膚科疾患のお話
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花粉症は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が一般的ですが、実は肌にも様々なトラブルを引き起こすことがあります。花粉が肌に付着することで、アレルギー反応や炎症が起こり、肌荒れやかゆみ、湿疹などの症状が現れることがあります。
花粉症による主な肌トラブル
■花粉皮膚炎
花粉が直接肌に付着することで起こる皮膚炎です。
顔や首など、露出している部分に赤みやかゆみ、湿疹などが現れます。
特に皮膚が薄く敏感な目の周りや口の周りに症状が出やすいです。
■肌のバリア機能の低下
花粉症による炎症や乾燥によって、肌のバリア機能が低下します。
バリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなり、肌荒れや乾燥、かゆみなどが起こりやすくなります。
■アトピー性皮膚炎の悪化
アトピー性皮膚炎の方は、花粉によって症状が悪化することがあります。
かゆみや湿疹が増悪し、皮膚が炎症を起こしやすくなります。
花粉症による肌トラブルの対策
■花粉の付着を防ぐ
外出時は、マスクやメガネ、帽子などを着用し、花粉の付着をできるだけ防ぎましょう。
帰宅後は、服や髪についた花粉を払い落とし、手洗いやうがいをしっかり行いましょう。
■肌のバリア機能を高める
保湿をしっかり行い、肌の乾燥を防ぎましょう。
低刺激のスキンケア用品を選び、肌への負担を減らしましょう。
バランスの取れた食事や十分な睡眠をとり、体の免疫力を高めましょう。
□症状が出た場合の対処
かゆみや炎症がひどい場合は、皮膚科を受診し、適切な薬を処方してもらいましょう。
市販薬を使用する場合は、薬剤師に相談し、用法・用量を守って使用しましょう。
目をこすらないようにしましょう。目をこすることで目の周りの皮膚を傷つけてしまい、皮膚トラブルを悪化させてしまう可能性があります。
□特に注意が必要な方
・アトピー性皮膚炎の方
・敏感肌の方
・過去に花粉症による肌トラブルを起こしたことがある方
これらの症状がある場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
花粉情報などを確認し花粉の多い日の外出はできるだけ控えるようにしましょう。
ご自身の肌の状態をよく観察し、適切な対策をとるようにしましょう。
春(3月から5月頃まで)に飛ぶ花粉の種類
■スギ花粉
日本で最も一般的な花粉症の原因です。
2月から4月頃に飛散のピークを迎えます。
■ヒノキ花粉
スギ花粉の後に飛散のピークを迎えます。
3月から5月頃に多くなります。
スギ花粉症と合併している人も多いのが特徴です。
■ハンノキ花粉
スギ花粉よりも早く飛散します。
地域によっては、1月から飛散が始まることもあります。
■シラカンバ花粉
北海道や東北地方で多く見られます。
4月から6月頃に飛散のピークを迎えます。
■イネ科の花粉
カモガヤやハルガヤなどの花粉です。
4月頃から夏にかけて飛散します。
これらの花粉の飛散時期は、地域やその年の気候によって異なります。お住まいの地域の花粉情報を確認し、早めの対策を心がけましょう。
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【医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修】