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内科・皮膚科疾患のお話

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高血圧について②

高血圧症】についてのよくあるご質問をQ&Aでまとめました。

※高血圧について①も合わせてお読みください。

 

Q.病院などで血圧を測ると正常ですが、家で測ると血圧が高くなります。なぜですか?

A.診察室での血圧は正常(140mmHg以下)でも、ご家庭では血圧が高くなる(135mmHg以上)状態が続くことを仮面高血圧といいます。

原因はいくつかあり、まず一つは測定する時間帯です。血圧は1日のうちでも変動しています。通常は日中の活動時間中に血圧が高くなることが多いのですが、早朝や夜間に血圧が上がる方もいます。

また他の原因として、職場や家庭等での日常生活でストレスが多い方は、場所などの特定の条件下で血圧が上がってしまうこともあります。

喫煙も血圧が上昇する要因の一つです。たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させ血圧を上昇させてしまいます。喫煙者の方はたばことは無縁の病院等で血圧を測ると血圧が下がる傾向にあります。

また、すでに治療中の方は薬の効き目が悪いのも原因の一つとなることがあります。朝に降圧薬を飲み、最も効いている間に診察を受け、その後薬が切れて血圧が高くなった結果、1日の多くが高血圧の状態になってしまう等の場合です。

このような仮面高血圧を早期に発見するために、診察時だけでなく家庭での毎日の血圧測定が大切となります。

 

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Q.高血圧薬を飲めば生活習慣は気にしなくても大丈夫ですか?

A.高血圧薬を飲んでいても、生活習慣の改善は大切です。日々の食事や運動、に気を付けましょう。

禁煙もおすすめです。

 

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Q .血圧の薬を服用中です。最近下がってきたので薬を飲むのをやめてもいいですか?

A.血圧が下がったからといって途中で薬を飲むのをやめると、また血圧が元の高い状態に戻ってしまいます。

自己判断で薬をやめるのではなく、医師に相談しましょう。

薬の量の増減に関しても自己判断で行うのではなく、医師にご相談ください。

また何らかの副作用が出た場合もすぐに医師に相談しましょう。薬の変更により副作用の出現を抑える事が出来ます。

 

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Q.血圧の薬は1度飲み始めるとずっと飲まなければならないと聞きましたが本当ですか?

A.軽度の高血圧の方は、減塩や肥満の解消などの生活習慣の改善により服薬が必要なくなる方もいらっしゃいます。

多くの患者様は長期的に降圧薬を服用していただくことになりますが、これは高血圧薬を飲み続けることで心筋梗塞や脳卒中等が発症するリスクを下げる為です。

 

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Q.高血圧といわれました。食事はどういう風に気をつければよいですか?

A.高血圧の方の1日の塩分摂取量の目安は6g以下となっています。

薄味にしたり香辛料で風味付けをしたりして、1日の塩分摂取量6g以下を目指しましょう。

塩分制限が必要とされる理由ですが、塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると、血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えるため、結果的に体内循環をする血液の量が増えます。

このため、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり血圧を上げてしまうと考えられています。

また、腎臓への負担も懸念されます。腎臓は過剰なナトリウムの排出と、必要なナトリウムの吸収を繰り返していますが、塩分の多い食事をとり続けているとナトリウムの排出が十分に行われなくなり、血液量が増え、血圧が上昇してしう要因となります。

塩分の取り過ぎが原因の高血圧の場合、食塩制限1グラムあたり、血圧は「0.5~1」下がるといわれています。お酢や出汁の活用による減塩も有効です。

日本食は塩分が多いといわれています。

厚生労働省の調査では日本人の1人あたりの塩分摂取量の平均は男性11g、女性9.3gと表記されています。

ですが高血圧の予防のためには6.0g以下の摂取にとどめることが推奨されています。

まだ高血圧といわれていなくても、味付けの濃いものが好きな方、塩分の摂取が多い方は日頃から塩分量に気を付けましょう。

また、カリウム、カルシウム、マグネシウムは塩分(ナトリウム)を排泄する効果があります。

これらもしっかり摂取することもおすすめです。

※腎機能が低下している方はカリウム、マグネシウム摂取に制限があります。今一度医師にご確認ください。

またカルシウムを多く含む食材はリンも多く含まれていることが多く、腎機能が低下している方はリンの摂取も制限されていますのでお気をつけください。

※塩分制限をするあまり、塩分不足にならないよう注意が必要です。

大量に汗をかいたときなど、汗と一緒にナトリウムを含む多くのミネラルが失われます。生命活動の維持にはナトリウムは必要不可欠です。適量を目指してください。

 

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Q.高血圧ですがどうしてもコンビニ食が多くなります。どのようなことに気をつければよいですか?

A.Na(ナトリウム)や塩分といった栄養素の記述があると思いますので、参考にして塩分を取りすぎないようにしましょう。

野菜や果物、海藻類に入っているカリウムは塩分を排出する効果がありますので、腎機能に異常が無い方は積極的に摂取するようにしましょう。

他、カルシウムやマグネシウムも塩分を排出する効果があります。

お弁当や丼もの、カップ麺などの1品料理のみだとどうしても栄養が偏ってしまい、野菜も不足しがちになります。

おひたしやサラダ、野菜のスープなど意識して野菜を取るように心がけましょう。

 

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Q.高血圧の改善方法を教えてください。

A.生活習慣の改善と医師の指示による降圧剤の服用がおもな治療となります。

生活習慣の改善としては、塩分制限、肥満の解消、定期的な運動、禁煙、ストレスの軽減等が大切になります。

 

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Q.痩せると高血圧は治ると聞きましたが本当ですか?

A.内蔵脂肪が増えると、血管が硬くなり、弾性力が低下し血圧が上がります。

つまり、減量をして内臓脂肪を減らすことにより血圧を上昇させる血管の老化を改善させることが期待できます。

軽度の高血圧の方ですと、肥満の解消により血圧が正常範囲に戻る方もいます。

 

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江戸川区葛西駅から徒歩4分 管理栄養士による栄養相談も行っております。

高血圧でお困りの際は、ぜひ葛西内科皮膚科クリニックへご相談ください。

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