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内科・皮膚科疾患のお話

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じんましんについて

■じんましんとは?

じんましんは突然、赤み(紅斑)をもった小さな皮膚のふくらみ(膨疹)ができる病気です。

このふくらみは、いつの間にか消えるのですが、別の場所に現れてまた消えることを繰り返します。

またムズムズするかゆみを持つことが多いので、症状が長引く患者さんにとってはつらい病気です。

じんましんの症状は、主にヒスタミンと呼ばれる物質により起こります。

何らかの刺激で皮膚の肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されると、血管に作用して皮膚のふくらみや赤みを、神経に作用してかゆみを起こします。

★急性じんましんと慢性じんましん

じんましんは、症状の続く期間によって急性と慢性に分けられます。

急性じんましん……症状が1ヶ月以内におさまるもの

慢性じんましん……症状が1ヶ月以上続くもの。夕方~夜間に症状が出て、悪化することが多い。

治療には数週間~数カ月以上かかることが多い。

 

■じんましんの原因

じんましんは、4~5人に1人が一生のうち一度は経験すると言われています。

そのうち7割以上の方は、自発的に症状が現れる【特発性じんましん】です。

※特定の刺激によらず、自発的に症状が現れる

なぜ特発性のじんましんになるのかはまだよくわかっていません

★原因の明らかなじんましんもあります

ほかに、特定の刺激で起こるじんましんもあります。このタイプのじんましんではお薬が効きにくいことが多いので、じんましんを起こす刺激を避けることが大切です。

次のようなことが思い当たる場合は、必ずお医者さんに伝えましょう。

①風邪薬や痛み止めを飲んでじんましんが出たことがある

②物にあたったり、ひっかいたところにじんましんが出る

➂サバやマグロなど特定の食べ物を食べた後に症状が出る

➃日光にあたると症状が出る

⑤運動や入浴後など、身体が温まると症状が出る

⑥寒いところに行くと症状が出る

⑦皮膚が水に触れると症状が出る

 

■原因がわからなくても治る?

原因がわからなければ場推せないの?と心配する方もいらっしゃるかもしれません。でも、このタイプのじんましんは薬が効きやすく、治療によって治ることが多いです。

ですので、【特発性じんましん】と診断されても、原因不明だからとあきらめず、しっかりと治療を行うことが大切です。

 

■どんな薬で治療するの?

特発性じんましんは、主に抗ヒスタミン薬というお薬で治療します。

①服薬開始

抗ヒスタミン薬の内服を行います。効果が出ない場合は、お薬の量や種類を増やすと有効なこともあります。

②症状に合わせて薬の量を調整する

症状が軽くなってきたら、お薬の量や回数を徐々に減らしていきますが、飲み続けることが大切です。

ご自身の判断で急にお薬を中止しないようにしましょう。

➂症状が消えてもしばらく服薬を続ける

症状がなくなっても、しばらくはお薬を飲み続けることが大切です。

先生と相談しながらお薬を飲み続けることで、じんましんをコントロールできることも多いのです。

 

■じんましんQ&A

Q.症状を悪化させないためにできることはありますか?

A.十分に休養を取って、規則正しい生活を心がけましょう。

 

Q.食べ物で注意することはありますか?

A.アルコールや香辛料には注意しましょう。

 

Q.かゆい時は掻いてしまっても大丈夫ですか?

A.なるべく掻かない方がよいでしょう。

 

Q.慢性じんましんと診断されましたが、いつまで治療が必要でしょうか?

A.じんましんは治ることが多い病気です。

気長に治療を続けましょう。

 

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