MENU

内科・皮膚科疾患のお話

Blog

潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらん(表面のただれ)や潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。
近年、増加傾向にあり、原因はまだ不明ですが、自己免疫反応の異常、腸内細菌叢の変化や食生活の変化などが考えられ、
家族内の発症もみられることがあり、何らかの遺伝要因も疑われています。主な症状は、下痢、血便、腹痛などです。
また、皮膚に紅斑や膿皮症ができたり、関節炎、強直性脊椎炎、膵炎、原発性硬化性胆管炎、虹彩炎などを合併することがあります。
重症になると、血便や腹痛も顕著となり、発熱や貧血もきたし、中毒性巨大結腸症、狭窄、穿孔などを伴うと手術が必要な場合もあります。
炎症が長期に及ぶと大腸癌の合併率も上昇します。治療で症状の改善が期待できますが、再発を繰り返したり、慢性化する方もいます。
下痢が1カ月以上続く方、血便が出る方は内視鏡検査を行うようにしましょう。

Page Top