嘔吐とは?
嘔吐とは、胃や腸の内容物を口から強制的に排出する体の反射的な動きです。
患者様にとっては非常に不快な症状で、時には体の異常を知らせる重要なサインとなります。
嘔吐は吐き気(悪心)を伴うことが多く、続くと脱水や栄養不足の原因になるため、注意が必要です。
嘔吐症状の特徴
嘔吐の症状は突然強く現れることもあれば、数回繰り返すこともあります。
吐いたものの色や臭いにより、病気の種類を推測できることもあります。
たとえば、胃液のみの透明や黄色の場合や、胆汁が混じる緑色の場合、血液が混じる場合などです。
また、嘔吐に加えめまいや頭痛、腹痛、発熱などの症状があるときは、診察が必要です。
嘔吐が起こる原因
嘔吐の原因は多岐にわたり、胃や腸の炎症や感染症が多いですが、脳の異常や内分泌の異常、
精神的なストレスでも起こることがあります。
たとえば、胃腸炎や脳腫瘍、糖尿病の急性合併症である糖尿病性ケトアシドーシスなども原因として挙げられます。
また、薬の副作用や妊娠初期のつわりも嘔吐の原因になります。
嘔吐の種類
嘔吐は急性と慢性に分けられます。
急性の嘔吐は、例えば急性胃腸炎で突然激しい嘔吐が起こり、数日で治まることが多いです。
慢性の嘔吐は胃の慢性炎症や運動障害などで、数週間以上続くことがあります。
具体例として、慢性的に胃の不快感と吐き気が続く患者様の中には、胃の蠕動運動が低下しているケースもあります。
さらに、嘔吐は内容物や発生部位によっても急性と慢性に分類されます。
嘔吐の発生部位ごとの特徴
胃からの嘔吐は、食べ物や胃液が主体ですが、十二指腸や小腸からの嘔吐は胆汁が混じることが多いです。
また、食道からの嘔吐は血液が混じることもあり、例えば「Mallory-Weiss症候群」という食道の粘膜が裂ける病気が原因の場合があります。
こうした発生部位ごとの特徴を知ることは、診断において非常に役立ちます。
嘔吐を引き起こす主な疾患
嘔吐を引き起こす主な疾患には次のようなものがあります。
・胃腸炎:ウイルスや細菌感染による胃や腸の炎症で、急性の激しい嘔吐が特徴です。
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍:消化管の粘膜に傷ができ、吐血や黒色便を伴うことがあります。
・腸閉塞:腸の通過障害で嘔吐が止まらず、腹痛や腹部膨満を伴います。
・糖尿病性ケトアシドーシス:血糖コントロール不良により体が酸性に傾き、吐き気や嘔吐が強くなります。
・頭部外傷や片頭痛:脳の異常により嘔吐が生じることがあります。
・妊娠初期のつわり:ホルモンの変化で吐き気が起こります。
・心因性の摂食障害:精神的なストレスによる嘔吐もあります。
これらは一例ですが、症状や背景によっては早めの受診が重要です。
嘔吐を和らげるために自分でできる対処法は?
嘔吐を感じた時は、以下のポイントに注意して対処してください。
・無理に食べたり飲んだりしないこと。特に固形物は嘔吐を悪化させることがあります。
・少量ずつ、水や経口補水液を飲んで脱水を防ぐこと。経口補水液は体の水分と塩分のバランスを整えやすいのでおすすめです。
・冷たいものを口に含むと吐き気が和らぐことがあります。熱い飲み物は避けてください。
・ゆったりとした服装で安静にし、体を締め付けないようにしましょう。
・嘔吐が続くときは体を横向きにして、誤嚥を防ぎます。
・ストレスが嘔吐の原因になる場合もあるため、リラックスできる環境を整えることが大切です。
逆に、刺激物(辛いものや脂っこいもの)、アルコール、カフェインは避けてください。無理に水分を大量に飲むことも避けましょう。
受診をした方が良い場合は?
次の場合は速やかに医療機関を受診してください。
・嘔吐に血が混じる、または黒い便が出る場合。
・激しい腹痛や胸痛がある場合。
・嘔吐が止まらず、脱水症状(口の乾き、尿量減少、めまい)が疑われる場合。
・意識がぼんやりする、強い頭痛や高熱がある場合。
・嘔吐に加えて呼吸困難や意識障害がある場合。
これらの症状は重篤な疾患のサインであり、早急な診察が必要です。
どのような診察が行われるの?
医師は詳しい問診で症状の経過や性質を確認し、腹部の触診や神経症状の有無を調べます。
必要に応じて、血圧や脈拍などのバイタルチェックも行います。
これらの情報から、どの検査を優先すべきか判断します。
どのような検査が必要で、何を調べる?
受診後はまず、血液検査で電解質バランスや炎症の有無を確認します。
必要に応じて、腹部の超音波検査やCT検査で胃や腸の状態を調べます。
嘔吐に血液が混じる場合は、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行い、出血の原因を調べます。
頭痛や神経症状がある場合は、頭部の画像検査(CTやMRI)が必要です。
内視鏡検査は系列の内視鏡専門クリニックで、CT検査は提携している画像専門クリニックで検査可能です。
どのような診断と治療が行われるの?
診断は問診や身体診察、検査結果をもとに行います。
治療は原因に応じて異なりますが、脱水症状がある場合は点滴で水分や電解質を補います。
吐き気を抑える制吐薬の投与もよく行われます。
感染症が原因なら抗菌薬を使い、腸閉塞などの重篤な疾患では手術が必要になることもあります。
糖尿病性ケトアシドーシスの場合は内科的緊急治療が重要です。
最後に…
嘔吐は様々な原因で起こる症状です。軽度の嘔吐であれば自宅での対処も可能ですが、長引いたり、
血が混じる場合は早めに葛西内科皮膚科クリニックを受診してください。
患者様の体調をしっかり見守りながら、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~~

葛西内科皮膚科クリニックでは地元の江戸川区中葛西、東葛西、北葛西、南葛西、はもちろんですが、東京メトロ東西線の近隣駅である、西葛西、南砂町、東陽町、木場、門前仲町、千葉県の浦安、南行徳、行徳、妙典、原木中山、西船橋、都営新宿線船堀駅、JR京葉線葛西臨海公園駅からも、診察や美容皮膚科フォトフェイシャル受診目的でご来院していただいております。また、江戸川区臨海町、清新町、江戸川区江戸川、船堀、一之江、江東区南砂、東砂、北砂などからの患者様もいらっしゃいます。
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