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内科・皮膚科疾患のお話

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アルコール性肝炎について

お酒の飲み過ぎによって肝臓に炎症を起こし、肝硬変に至る病気です。1日に3合以上のアルコールを摂取すると確実に肝機能障害を起こし、肝硬変へ進展すると言われています。
逆に1日に1合以内、週2日は休肝日を設けると、あまり肝臓の炎症は起こさないと言われています。
肝臓は、「沈黙の臓器」とも言われており、慢性肝炎の段階では自覚症状はほとんどありません。アルコール性肝炎は健康診断で発見されることが多いですが、初めのうちは禁酒をすると肝臓の数値は改善します。肝臓の数値が良くなったので再び飲み過ぎる方が多く、肝機能は良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです。しかし、慢性的な肝臓の炎症は、線維化を来たし、いずれ肝硬変に進展します。
肝硬変になってしまうと肝臓がんができやすくなり、体の蛋白を作れなず浮腫みや腹水がたまったりします。また本来肝臓へ向かう血液が、硬くなった肝臓へは行かず食道の静脈に溜まり、静脈瘤というこぶを作り、破裂すると吐血します。
肝硬変は命に関わる病気なので、肝硬変になる前から、きちんとアルコールを控え、うまくお酒と付き合うようにしましょう。

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