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内科・皮膚科疾患のお話

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ノロウイルスについて

秋の味覚がいよいよ美味しい時期になってきました。
秋~冬にかけておいしいものの一つに牡蠣があります。
しかし牡蠣といえばノロウイルスと浮かんでしまう方も多いのではないでしょうか。
ノロウイルスは感染すると1~2日で発症し、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。またそれらにより脱水症状を引き起こす可能性もあります。
予防ワクチンや治療薬はなく、また免疫もつかないので過去一度感染した方も再び感染することがあります。
また、ノロウイルスかどうか調べたいと来院される方もいらっしゃいますが、ノロウイルスの検査は保険適用とならない場合が多いので、自費診療となります。また、当院ではノロウイルスの検査は外部への委託検査となるので、結果に数日かかります。(迅速検査キットは存在していますが、ノロウイルスに対する特効薬もないため当院では取り扱っておりません。)
治療は安静のみとなり、大体数日で症状がおさまります。ですから結果が出るころには症状が治まった…ということも多いです。
ノロウイルスにかからないために、予防をしっかり行っていきましょう。
牡蠣は有名ですが、他にアサリやシジミなどの牡蠣以外の2枚貝も感染のリスクが高いです。
ノロウイルスは熱に弱いので、食品は中までしっかり加熱しましょう。
また、キッチンや調理器具の消毒も大切です。次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)がお勧めですが、金属類はさびてしまうので熱湯消毒を行いましょう。
手洗いもしっかり石鹸を使って行いましょう。

ノロウイルスは10月ごろから増え始め、12月~1月がピークだと言われています。皆様お体にお気をつけておいしく安全な食生活をお送りください。

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